突然ですが、これまでに経営合宿に参加したことはありますか?
以前勤めていた会社で、こんなやりとりがありました。
今度経営合宿を開催するから幹事を頼む(???)わかりました!
経営合宿という言葉はもちろん知っていたのですが、私の知識は
「会社の偉い人が集まって、色々話し合うんだろうなぁ」
程度で、結局何が目的で開かれる合宿なのか知りませんでした。
きっと私のように、何となくイメージはわくけど、何のための合宿なのかよく理解していない人も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、会社のビジョンを決めることが経営合宿の目的。
有意義な時間にするためにも、合宿の目的を参加者全員が理解しておくことが大事です。
この記事では、経営合宿をする目的や意味について更に詳しくお話しします。
「なぜ定期的に経営合宿をする必要があるの?」と疑問に思っている方は、ぜひ最後まで読んでくださいね。
経営合宿とは?
経営合宿とは、その会社の経営幹部が集まり、会社のこれからを考えていく合宿のことです。
普段忙しい人たちが時間をとって一斉に集まる合宿は、非常に貴重な時間。
経営側だからこそ見える会社の強みや弱みを出し合うことで、これからの会社のビジョンを描きます。
合宿の最後にはしっかりとした方向性を決め、経営陣の意思の共有を測ります。
どのようなことについて話し合うのか?
「会社の未来について話し合う」と言われても、あまりピンときませんよね。
では、具体的にはどのようなことをテーマに話し合いが進められるのでしょうか?
- 今期の売上高について/改善点
- 来期の経営目標(定量)
- 部署別の利益計画の策定
- 経営戦略の考え方や作り方
- 競合他社に勝つためには
- 組織としてなりたい姿
- 会社で大切にしたい価値観
このように、話し合いの前に大きなテーマを決め、参加者はとことん意見を出し合います。
経営合宿の目的
日常業務から離れ会社の将来のことを考える
経済は日々変化します。その変化に柔軟に対応する力が会社には必要。
仮にそれまでの事業が上手くいっていたとしても、成長しない会社は停滞、もしくは衰退していきます。
会社が生き残るために、今どんなことをしなければいけないのか?について定期的に話し合う必要があります。
特に経営幹部は抱えている仕事量も多く、日々業務に追われています。
それに加え、部下の指導も入るので、会社の将来についてゆっくり考える時間が取れません。
ですが、一旦業務から離れまとまった時間をとることで、この課題についてとことん向き合うことができます。
幹部同士でコミニュケーションをとる
経営陣が泊まりがけでどこかに行くことは、なかなかありません。
日中はもちろん会議の時間ですが、夜は交流をかねて懇親会が開かれることが多いです。
普段会社では話せないようなことも、ご酒の席では話せたりするんですよね。
移住食を共にすることで一体感が生まれ、良い関係性を気づくことができます。
新しい一面や考え方に触れることができ、その人を見る目がまた変わるかもしれません。
その人個人の性格を知ることで
「なぜこの人はこういった考え方をするのか?」
「どうしてその判断になるのか?」
を予測、理解できるようになり、その後の会社経営に活かせるでしょう。
当たり前の話ですが、関係の質が高くなければ、思考の質も高まりません。
話し合いをして終わり、ではなく幹部同士がコミュニケーションを取ることも経営合宿の大きな目的の一つです。
経営幹部の方向性を共有する
会社の上に立つ人の考えや方向性がぶれていては、下で働いている人たちは不安になります。
経営側に立っている人たちが同じ方向を向き、事業を大きくするために動いて行く必要があります。
合宿中にこれから目指す会社の姿をしっかりと定め、経営陣がそれを共有すること。
部下にアウトプットするときに、認識の違いがでないように、徹底的にすり合わせましょう。
意識レベルの向上
会社の幹部になるレベルの人たちが集まっているので、参加者の意識は高いでしょう。
他の経営幹部の人と意見交換をすることで、
「この人は普段からこんなことを考えているんだ」
「全然思いつかなかったけど面白そうなアイディアだ」
など色々な発見があると思います。
お互いに刺激し合うことで、”自分ももっと頑張らなければ!”と多くの人が感じるいい機会になるでしょう。
経営合宿で心掛けること
参加する前に自分の意見をまとめておく
テーマについて深く話し合うために、自分の中できちんと整理しておくことが大事です。
合宿に参加する前に、「周りに何を伝えたいのか?」を明確にしておきましょう。
自分の中に一本の軸を作っておけば、ぶれることなく話し合いに参加できます。
まずはテーマについて自分なりに答えを考えて、合宿当日に備えましょう。
本音で話す
自分よりも役職が上の人に意見を言うのは誰しも勇気がいることです。
ですが、経営合宿で一番大事な事は、それぞれが本音で話すこと。
上に遠慮をして意見を言えないようであれば、経営合宿を開く意味がありません。
上の役職だからといって、会社の全てが見えている訳ではないので、より多くの人が意見を出し合うことが大事です。
全員が本音で話すことによって、話し合いは必ず良い方向に向くでしょう。
会社の未来を言語化する
ただの意見交換で終わらないように、合宿の最後には会社の未来を言語化することが大事です。
これは、経営陣が日々の業務に戻った時、部下たちにきちんと落とし込みをするためです。
言語化することでより具体的になり、それに向けて行動がしやすくなります。
「結局経営合宿で何をしてきたのか?」と言う事態を避けるためにも、きちんと言葉という形に残しましょう。
経営合宿の目的は会社のビジョンを決めること
定期的に事業を見直すことは、とても大事な作業です。
なかなか時間をとるのは難しいかもしれませんが、長い目でみると経営合宿は多くのメリットがあります。
「会社のビジョンについて経営陣が方向性を共有する」
ことを目的としているので、”会社の未来を左右する”と言っても過言ではありません。
有意義な経営合宿にするためにも、こういった目的を参加者全員が理解し、本気で取り組める環境になればいいですね。
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